まつげ美容液って実際どうなの?その効果や使い方について徹底解説!
ボリュームアップマスカラを使ったり、つけまつげを使ったり、まつげエクステをしたり…。まつげを長くボリューミーに見せるには、様々な方法があります。ただ、できることならば自毛を長く豊かなものにして、ナチュラルで美しい目元をキープしたいですよね。そこで気になってくるのが、まつげ美容液です。ここでは、まつげ美容液はどのようなもので、どんな効果が期待できるのか、また、より効果的な使い方や商品を選ぶときのチェックポイントなどについて、詳しく紹介します。
皆様は普段、まつげに対してなにか特別なお手入れをしていますか?
まつげにつけたマスカラを綺麗にクレンジングしたり、まつエク(まつげエクステ)のメンテナンスをしたり…、といった基本的なケアはしているものの特別なことはしていない、という方は意外と多いのではないでしょうか。
また、髪の毛についてはトリートメントなどによるケアをしているものの、まつげについてはその必要性すら感じていない、という方も少なくないようです。
しかし、まつげは日々のメイクなどによって様々なダメージを受けていますし、髪の毛と同じ「体毛」である以上、ハリやコシを保つにはそれなりのケアが必要になってきます。
多くの女性が日々のメイクで利用している、マスカラ。
マスカラを塗ったからといって「まつげに負担がかかっている」「まぶたが重い」と感じる方は少ないのではないでしょうか。まつげをボリュームアップさせるために、あるいは、一連のメイクの流れとして、まつげへのダメージについてはあまり意識することなくマスカラを使っている方もいるかもしれません。
しかし、マスカラを塗られたまつげにはその分だけ負荷がかかりますし、まつげが生えているまぶたも引っ張られてしまいます。また、マスカラはクレンジングオイルなどを使い軽くこすりながら落とすのが一般的ですが、このときにも、まつげとまぶたには負担がかかっています。
もちろん、1回マスカラを塗ったから、これを落としたからといって、まつげに深刻なダメージが及ぶわけではありません。しかし、これを年間トータルで考えた場合、まぶたへの負担はセントバーナード2匹(約168㎏)を1cm引っぱるときにかかる負荷に相当します。
また、近年はまつげをボリュームアップさせるためにまつげエクステをする方が増えていますが、これも、まつげやまぶたに負担をかける原因になります。まつげエクステをつけるとその分だけまつげが重くなりますので、これを持ちあげるまぶたに負担がかかるというのもある意味当然でしょう。
そしてマスカラやまつげエクステなどによる負担が続くと、まつげが切れてしまったり、成長が止まってしまったりすることもあります。
まつげは「体毛」の一種であり、髪の毛と同じように以下のようなヘアサイクルがあります。
(1)成長期…毛母細胞が盛んに分裂し、まつげが成長する
(2)退行期…毛母細胞の分裂が止まり、毛包が収縮しはじめる
(3)休止期…毛包があがり、やがて毛が抜け落ちる
髪の毛の場合、このヘアサイクルは約2~6年間あります。これに対してまつげのヘアサイクルは、数か月間しかありません。
まつげが髪の毛のように長く伸び続けないのは、ヘアサイクルが短く生えてきても数か月間で抜け落ちてしまうためだったのですね。
上述のように、まつげやその毛根があるまぶたには、マスカラやまつげエクステによる負担が継続的にかかっています。また、まつげのヘアサイクルが短いということは、それだけ成長期が短いということでもあります。
そのため、ハリとコシのあるボリューミーなまつげを育てるには、この短い成長期にどれだけ適切なケアをすることができるのか、ということがポイントです。具体的には、まつげを保護しつつ、その成長に必要な栄養分を補給することが重要になるでしょう。
しかし、普段の洗顔では、まつげについたマスカラや汚れを落とすことはできても、まつげに栄養を補給することはできません。そこで登場するのが、「まつげ美容液」なのです。
数年前までは、マスカラやまつげエクステをつけることでまつげをボリュームアップさせる、というのが一般的でした。しかし近年は、自毛でも十分なボリュームがあるまつげを育てるためのケアが注目されています。
そのため、様々なメーカーからいろいろな種類のまつげ美容液が販売されているのですが、そもそもこの「まつげ美容液」は、どういったものなのでしょうか。
まつげ美容液は、まつげをコーティングすることでこれを保護・補修したり、まつげやその生え際であるまぶたに栄養分を与えたりすることを目的としてつくられた化粧品です。髪の毛のケアに使うトリートメントのようなもの、というとわかりやすいでしょうか。
よく似たものに「まつげ育毛剤」がありますが、これは、いま生えているまつげを長く太くするのはもちろん、新たなまつげの発毛を促す効果も期待できるもので、化粧品ではなく「治療薬」に分類されます。そのため、まつげ育毛剤を手に入れるには、皮膚科や美容クリニックなどにおいて医師に処方してもらう必要があります。
これに対してまつげ美容液は、ドラッグストアや化粧品販売店、ネット通販などにおいて手軽に購入することができます。いわばまつげ美容液は、ヘアケアをするのと同じ感覚でデイリーユースできる化粧品、ということができるでしょう。
まつげ美容液は、まつげにハリとコシを与えてよりボリューミーに見せつつ、まぶたのケアをしてまつげの育成をサポートするためにつくられたものです。そのためまつげ美容液には、概ね以下のような成分が配合されています。
ハリとコシのある髪の毛と、弱って細くなった髪の毛とでは、頭髪全体としてのボリュームに大きな違いがあります。これはまつげにも言えることで、1本1本にハリとコシがあれば、同じ本数でもボリュームたっぷりのフサフサまつげに見せることができます。
そのためまつげ美容液には、まつげにハリとコシを与える効果が期待できる成分が配合されています。商品によっても異なりますが、以下のような成分が使われることが多いようです。
・オリゴペプチド-20
・オクタペプチド-2
・アセチルデカペプチド-3
・オリゴペプチド-40
・オタネニンジン根エキス
・パンテノール
丈夫なまつげを育てるには、その毛根が存在するまぶたのケアをすることも忘れてはいけません。まつげをはじめとする体毛は、毛根にある毛母細胞が分裂を繰り返すことで少しずつ成長していきます。そのため理想的なまつげを育てるためには、まぶたのケアをしっかりして、毛母細胞が分裂しやすい環境を整えてあげることが大切です。
例えば以下のような成分には、マスカラやまつげエクステなどの影響で負担がかかっているまぶたの状態を整える効果が期待できます。
・カプロオイルテトラペプチド-3
・アセチルテトラペプチド-5
・ハマメリス葉エキス
・プラセンタエキス
・アロエエキス
まつげの乾燥は、切れ毛の原因になることがあります。また、まぶたが乾燥していると、まつげが抜けやすくなったり、健康なまつげが育ちにくくなったりすることもあります。
そのためボリューミーなまつげを育てるためには、まつげやまぶたの保湿ケアが欠かせません。まつげ美容液には、以下のような保湿効果が期待できる成分も配合されています。
・ラベンダー花エキス
・セイヨウサンザシ果実エキス
・カニナバラ果実エキス
・ヒアルロン酸
・ポリクオタニウム-51
様々な成分が配合されているまつげ美容液ですが、期待できる効果としてまず挙げられるのはやはり、「まつげ1本1本にハリとコシをもたらす」という点でしょう。またその結果として、まつげをボリューミーに見せることもできます。
また、目元の皮膚は他の部分よりも薄く、乾燥やまつげの重みなどによってハリを失ったり、たるんだりしてしまいがちです。この点、まつげ美容液には肌の状態を整える成分が配合されているため、まつげの育成をサポートするのはもちろん、まぶたのたるみ対策など、エイジングケア効果も期待することができます。
どんなに優れたまつげ美容液も、正しく使わなければ本来の効果を得ることができません。また、肌質やまつげの状態には個人差があるため、自分に合ったまつげ美容液を選ぶことが大切です。
より効果的にまつげをボリュームアップするには、まつげ美容液をどのように使えばいいのでしょうか。また、まつげ美容液を選ぶときは、どのような点に気をつければいいのでしょうか。
まずは、まつげ美容液の基本的な使い方からチェックしていきましょう。まつげ美容液は、以下のような手順で目元に塗っていきます。
(1)まつげ(上下)の生え際に、まつげ美容液をたっぷり塗る
(2)目元から毛先の方向に、まつげにも丁寧に美容液を塗る
(3)下まつげにも、(2)と同じ要領で美容液を塗る
まつげだけでなく、まぶたにも丁寧に塗ることで、まつげのケアと同時に気になる目元のエイジングケアをすることができます。
また、まつげ美容液の使用頻度ですが、朝晩の1日2回をおすすめします。ただし、最近は1日1回の使用でも十分な効果が得られるまつげ美容液もありますので、仕事などが忙しく朝晩のケアが難しいという方は、そういったタイプのものを使うといいでしょう。
まつげ美容液は、洗顔をしてから使うようにしましょう。
というのもまつげやまぶたには、皮脂や目に見えないホコリ、アイシャドウやマスカラなど、様々なものが付着しています。たしかにまつげ美容液には様々な有効成分が配合されていますが、異物だらけのまつげとまぶたにこれを塗っても、本来の効果を得ることができません。
まつげ美容液は、洗顔後の清潔なお肌に使うことが大切なのです。
まつげ美容液の用途は、目元のケアだけに限定されません。
例えば、日中に透明マスカラとして使うというのはいかがでしょうか。まつげ美容液にはまつげにハリとコシをもたらす効果が期待できますので、マスカラの代わりに使うことでナチュラルかつボリューミーなまつげをつくることができます。
まつげ美容液は、肌やまつげの状態に合わせて選ぶ必要があります。
例えば敏感肌の方の場合、一般的なまつげ美容液では刺激が強すぎる可能性があります。そういった方は、下記の成分が配合されていない、低刺激性のまつげ美容液を使うことをおすすめします。
<肌に刺激を与える可能性がある成分>
・オイル類
・アルコール
・界面活性剤
・シリコン
・防腐剤
・合成着色料
・合成香料
アレルギーテストや皮膚刺激性テストが行われているものならば、より安心して使うことができます。
まつげエクステやまつげパーマをしている場合、使用するまつげ美容液の種類によってはエクステが外れやすくなったり、パーマが落ちやすくなったりすることがあります。そのため、これらに該当する方は、まつげエクステ・まつげパーマにも使えるまつげ美容液を選ぶようにしましょう。
私たちのまつげやまぶたには、日々いろいろな負担がかかっています。そのためボリューミーなまつげを手に入れるためには、まつげ美容液を使って目元のケアをすることが大切です。
・まつげ美容液は、まつげやまぶたに栄養を与えるものである
・まつげ美容液には、まつげにハリとコシをもたらす効果が期待できる
・まつげ美容液を使うと、目元のエイジングケアをすることもできる
現在市販されているまつげ美容液には様々な種類がありますので、まずは自分に合ったものを探すことから始めてみてはいかがでしょうか。