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緑内障の薬がまつ毛美容液に?効果・使い方・注意点を解説

眼科や美容クリニックでは、緑内障の治療に用いられる薬をまつ毛美容液として処方することがあります。緑内障の薬でまつ毛ケアとなると、やや不安に思われる方も多いのではないでしょうか。ここでは、緑内障の薬をまつ毛美容液として使った場合に得られる効果や副作用の可能性、使い方、使用上の注意点などについてご紹介します。

緑内障の薬でまつ毛が伸びる?

マスカラやつけまつ毛、まつ毛エクステなど、巷にはまつ毛を長く太く見せるためのアイテムがたくさんあります。ただ最近は、見た目だけを綺麗にするのではなく「自まつ毛を育てよう」とする意識が盛んになりつつあります。

そこで注目されているのが、まつ毛美容液です。美容クリニックや眼科では、緑内障の薬をまつ毛美容液として処方してもらうことができます。全く無関係であるように思える緑内障とまつ育ですが、緑内障の薬を使った場合、まつ毛にはどのような効果があらわれるのでしょうか。

緑内障の治療をする中で発見された副作用

緑内障は、眼圧の上昇などによって視神経が害され、視野が欠損していく病気です。そのため眼圧上昇を原因とする緑内障患者に対しては、眼圧を降下させる治療が行われます。
この治療には点眼薬が用いられるのですが、使い続けるうちに「まつ毛が伸びる」という副作用が起こることがわかりました。点眼薬を使用した緑内障患者の多くに、この現象が確認されたのです。

現在、美容クリニックをはじめとする医療機関で処方されているまつ毛美容液は、この「副作用」を応用したものです。
緑内障の治療薬によるまつ毛の育毛効果については未だ研究段階にあり、はっきりわかっていない部分もあります。ただ一般的には、点眼薬に含まれる成分がまつ毛のヘアサイクルに作用し、その成長期を長くすることによってまつ毛が育つのではないか、と考えられています。

まつ毛美容液を使うことで得られる効果とは

緑内障の治療薬を応用したまつ毛美容液には、まつ毛を太く長くする効果が期待できます。効果のあらわれ方については個人差がありますが、ビマトプロスト0.03%含有のまつ毛美容液を用いた臨床試験では、使用から16週目でまつ毛が約25%長く、約18%濃くなった、という結果が出ています。

またまつ毛美容液の効果は、使い始めてすぐにあらわれるわけではありません。使用し続けるうちに少しずつ効果があらわれはじめ、使用後8週間程度で目に見える効果を、16週間程度で最大限の効果を実感できる方が多いようです。

使用を中止すると元に戻ってしまう

上述のように、まつ毛美容液を使うことでまつ毛が伸びたり太くなったりするのは、特定の成分が毛周期に作用して、成長期を長くするためです。そのためまつ毛美容液の使用を中止した場合は、数週間から数か月程度の時間をかけて、元の状態に戻ってしまいます。

まつ毛美容液による効果をキープするためには、まつ毛が最大限に成長してからも2~3日に1回くらいのペースでこれを使用することをおすすめします。

市販されているまつ毛美容液との違い

まつ毛美容液は、医療機関で処方されるものと市販されているものに分類されます。

これらのうち医療機関で処方されるものについては、上述のようにまつ毛を成長させる効果が期待できます。またこれは医薬品に該当するため、医師の処方がなければ購入できません。
一方、市販されているまつ毛美容液は、まつ毛を保湿したり栄養分を補給したりするためのものです。そのため、まつ毛を保護したり成長をサポートしたりすることはできても、医療機関で処方されるものと同等の効果は期待できません。ヘアケアに置き換えて考えた場合、まつ毛美容液はトリートメントのようなもの、というとわかりやすいでしょうか。

医療機関で処方されるまつ毛美容液は市販されているものと区別するため、「まつ毛育毛剤」と呼ばれることもあります。

緑内障の薬でまつ育!副作用の心配はない?

緑内障の薬を塗るとまつ毛が伸びる。まつ毛にコンプレックスがある人にはとても魅力的な話ですが、緑内障の薬には「まつ毛が伸びる」だけでなく、他にもさまざまな副作用のリスクがあることがわかっています。

緑内障の薬には副作用の可能性がある

緑内障の薬をまつ毛美容液として使用する場合、以下のような副作用が起こる可能性があります。

・メラニンの増加に伴うまぶたの黒ずみ
・目の周辺が多毛になる
・まぶたが痩せてくぼんだようになる
・まぶたのかゆみ
・目のかゆみ
・目がしみる
・目が痛い
・目の乾き

現在、医療機関で処方されているまつ毛美容液の多くは、まつ毛貧毛症の治療薬として厚生労働省に認可されたものです。そのため緑内障の治療薬をそのまま使うわけではありませんが、まつ毛伸長効果のある成分については、緑内障の治療薬に含まれているのと同じものが使われています。

「まつ毛美容液」という名前がついているとなんとなく安心感がありますが、「薬」であることに変わりはありません。医療機関で処方されたまつ毛美容液を使う場合は、上記のような副作用のリスクがあることについてきちんと理解しておくことが大切です。

安全なまつ育のために!まつ毛美容液の使い方を解説

まつ毛美容液は、手順を守り正しい方法で使うことが大切です。具体的には、以下のような手順で使用するといいでしょう。

(1)クレンジング・洗顔をして、メイクや肌の汚れを落とす。
(2)清潔な綿棒やアプリケーターの先端に、まつ毛美容液を1滴つける。
(3)上まつ毛の生え際に、目頭から目じりに向かって薬剤を塗る。
(4)清潔なコットンなどを使い、余分な薬剤を拭きとる。

上述のようにまつ毛美容液には、目の周りに色素沈着を起こさせる副作用があります。そのため下まつ毛については、薬剤を塗ることができません。

また、反対側の目に薬剤を塗るときは、必ず新しい綿棒・アプリケーターを使うようにしましょう。目の周りは他の部分よりも皮膚が薄いため、ちょっとした刺激やばい菌によって炎症を起こす可能性があるのです。

次にコンタクトレンズについてですが、薬剤を塗る前に外しておくというのはもちろん、これを塗った後も、15分程度おいてから装着するようにしましょう。液だれなどによってコンタクトレンズに薬剤がしみこむと、思わぬ副作用が起こる可能性があります。

まつ毛美容液はどのくらいの頻度で使う?

医療機関で処方されるまつ毛美容液は、1日1回の使用を基本としています。また使用するタイミングについてですが、朝晩の洗顔後など、肌が清潔なときがいいでしょう。

まつ毛美容液は、大量に使ったから、1日に何度も使ったからといって、効果が高まるわけではありません。1日1回、継続的に使っていくことが大切なのです。間違った使い方を続けていると目のかゆみや充血といった副作用が起こりやすくなりますので、用量・用法を守って正しく使うようにしましょう。

緑内障の薬によるまつ育が向いている人

緑内障の薬の効果を応用したまつ毛美容液は、以下のような方に向いています。

・まつ毛の量が少ないと感じている
・まつ毛が短くなってきたのではないかと感じている
・まつ毛が細くなってきたのではないかと感じている
・化学療法や薬の作用によってまつ毛が抜けてしまった

成長可能な毛包がまだ残っている場合、処方されたまつ毛美容液を使い続けることでまつ毛を太く長くできる可能性があります。一方、成長可能な毛包が残っていない場合は、植毛など他のアプローチが必要になります。


まつ毛美容液を使用する際の注意点

さまざまな副作用が起こり得るまつ毛美容液ですが、いくつかのポイントに気を付けることで、そのリスクを軽減できる場合があります。

医師によるカウンセリングを受けてから処方してもらう

医療機関で処方されるまつ毛美容液や緑内障の治療薬ですが、その中に含まれる成分に対するアレルギーがある場合は、使用できません。また、妊娠中や授乳中の方も、使用を控えることが推奨されています。

アレルギー等があるにもかかわらず処方されたまつ毛美容液を使っていると、重篤な症状が引き起こされる可能性も否定できません。まつ毛美容液を処方してもらう場合は十分なカウンセリングをしてくれる医療機関を受診し、その安全性についてしっかり確認することをおすすめします。

個人輸入は危険!医療機関で処方してもらおう

医療機関で処方されるまつ毛美容液は、医療用に開発された「医薬品」に該当します。そのため処方してもらうためには、医師の診察が必要です。

しかしインターネット上には、「個人輸入」という方法で緑内障の治療薬や医療用まつ毛育毛剤を購入できるサイトがたくさんあります。個人輸入ならば通販と同じ感覚で、医師の診察を受けることなく医薬品を購入できるのです。

ただ、個人輸入による医薬品の購入は、おすすめできません。医療機関で処方される医薬品については一定の安全性が担保されていますし、医師による診察時に、その薬が使えるかどうか判断してもらえます。これに対して個人輸入の場合、同じ商品名でも配合成分が同じだとは限りませんし、副作用などについて説明してもらうこともできません。

まつ毛美容液は目元に使うものですので、安全性を保つためにも個人輸入による購入は控えましょう。

緑内障の効果を応用したまつ毛美容液で美しい目元に

緑内障の治療薬に含まれる成分には、まつ毛の毛周期に作用してその成長を促し、まつ毛を長く太くする効果が期待できます。

・医療機関で処方されるまつ毛美容液は、厚生労働省から認可を受けた医療用まつ毛育毛剤である。
・まつ毛美容液には、目の赤みや充血、痒み、まぶたの黒ずみ、周辺の多毛化、といった副作用が起こる可能性がある。
・まつ毛美容液は必ず医療機関で処方してもらい、用法・用量を守って正しく使うことが大切である。

まつ毛の長さやボリュームに悩んでいる方は、一度医療機関を受診してみてはいかがでしょうか。