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まつげを抜くとデメリットが…病気の可能性や対処法を解説

「感触が気持ちいいから」

「なんとなくクセで」

「まつげが目に入って気になるから」

そんな理由でまつげを抜いてしまっていませんか?実は、まつげを抜いてしまうという行為の裏には、病気が隠れている可能性があります。また、まつげを抜くことは、美容的な観点からみてもあまり良いことではありません。

まつげを抜くことに関して、詳しく見ていきましょう。

まつげを抜く癖がやめられない…抜毛症(ばつもう症)という病気かも

まつげをしつこく抜き続けてしまうという人は、もしかすると病気を抱えているかもしれません。まつげに限らず、髪の毛や手足の毛など、体毛を抜くクセがやめられず、脱毛状態になってしまう疾患を「抜毛症」といいます。

抜毛症の症状

抜毛症とは「抜いてはいけない…」と分かっていても、まつげなどの体毛を抜くことがやめられない病気です。10代で多く見られますが、もっと年齢が高くなって発症することも。患者の多くは女性だといわれます。

抜毛の対象となるのは全ての体毛です。髪の毛がもっとも対象になりやすく、まつげや眉毛の抜毛もよくみられます。発症から1年程度で治ることも多い一方、20年以上も症状が続くケースもあるようです。

抜毛症になると、自制ができないことに苦痛やとまどいを覚え、自分自身に否定的になるほか、社会生活に支障が生じることもあります。また、毛を抜く行為を繰り返すことで、毛質が変わったり、毛が生えにくくなることも。部分的に無毛になるケースも見られます。抜いた毛を口に入れて噛んだり、飲み込んだりする症状が出ることもあり、消化器官や歯などに障害が起きる可能性もあります。

抜毛症の行動を大きく分けると「自覚的な抜毛」と「無自覚な抜毛」の2つ。多くの場合、2つが組み合わさって現れます。

自覚的な抜毛:「毛を抜いている」という自覚がある。衝動や思考、かゆみやヒリヒリ感などの身体的な感覚を止めるために毛を抜く。

無自覚な抜毛:何かをしているときなどに無意識に毛を抜く。

一般的に、毛を抜く前には緊張状態になり、毛を抜くことで解放感や満足感が得られるといわれています。

抜毛症の原因

抜毛症の原因として多いといわれているのが、精神的なストレス。親子関係の悩みや、親しい人を亡くした悲しみなどが、発症の引き金となる可能性があるとされます。また、遺伝的な要素がある可能性もあると考えられています。

そのほか、女性の場合は、女性ホルモンの影響で症状が現れるケースも。月経周期と連動したり、閉経のタイミングで悪化したりといったことがあるようです。

抜毛症の治療方法

抜毛症は、皮膚科と精神科が連携して治療する必要があります。

治療方法は、投薬と認知行動療法が主。投薬ではステロイドや水酸化塩酸塩のほか、抗不安薬や抗うつ薬、向精神薬などが用いられます。認知行動療法では、抜毛行為のきっかけとなる状況を特定するための指導や、抜毛行為を他の行動と置き換えるといった対処法の指導などを行います。

まつげを抜き続けるとどうなる?4つのデメリット

「まつげを抜く」という行動が病気に起因するものにせよ、そうではないにせよ、まつげそのものや目、まぶたなどにとって良い行為とはいえません。まつげを抜き続けていると、次のような問題が起きてしまう可能性があるのです。

デメリット1.見た目の印象が悪くなる

まつげを頻繁に抜いていると、新しいまつげが生えてくるまでの間、まつげがまばらになってしまう可能性があります。

ふさふさとまつげが生え揃った目は大きく、目ヂカラが強く見えるもの。これだけで、ぐっと印象的な見た目になります。また、濃く長いまつげには、見た目を若々しく見せてくれる効果もあります。ある調査では、まつげエクステをつける前後では、つけた後の方が見た目年齢が5歳も若く見えるという結果に。

つまり、まつげを抜くことでまつげの量が減れば、その分だけ、見た目の印象を下げてしまう可能性があるのです。

デメリット2. 目やまぶたのトラブルにつながる可能性

目を紫外線や強い光、汗などから守るのがまつげの大きな役割です。また、目元の気流をコントロールして、ほこりや雑菌などの侵入や、眼球表面の乾燥を防ぐ機能があるとの研究報告もあります。

 まつげを抜きすぎるとまつげの量が減り、目を守る機能を十分に果たせなくなることも考えられるでしょう。目が紫外線による刺激を受けたり、細菌に感染したりすれば、炎症などのトラブルが生じる可能性があります。

また、生えているまつげを無理に抜いてしまうと、毛穴周辺の皮膚を傷つけたり、出血したりする恐れも。また、毛穴自体も傷つくために細菌などが侵入しやすくなり、毛嚢炎(もうのうえん)という病気を引き起こす可能性もあります。

デメリット3.埋没毛になる可能性がある

まつげを抜くことで、体毛が皮膚の中で伸びる「埋没毛」になってしまう可能性もあります。埋没毛とは、毛を抜くなどの刺激で炎症を起こした皮膚が、毛穴表面にかさぶたのような膜を作ることで、体毛が表に出てこれなくなってしまったもの。まつげが埋没毛になると、痒みなどの違和感を覚えたり、毛穴部分が盛り上がって目立ってしまったりすることがあります。

埋没毛になったまつげは寿命がくれば分解されて体に吸収されるため、放置しても大きな問題なることはあまりありません。反対に、自分で処理しようと尖ったものでつついたりしてしまうと、皮膚や毛穴が傷つき、トラブルが起きる可能性があるために注意が必要です。どうしても違和感や見た目が気になる場合は、眼科を受診して処置してもらう必要があります。

デメリット4.生えてこなくなる可能性がある

まつげを繰り返し抜き続けると、新しいまつげがなかなか生えなくなってしまう可能性があります。

まつげをたくさん抜くと、一時的にまつげが減ったりなくなったりしたように見えるものの、通常はまた生えてきます。まつげが生え変わるサイクルは、およそ6ヶ月周期。3ヶ月かけて伸び、さらに3ヶ月後に自然と抜けることを繰り返しています。無理矢理まつげを抜いてしまうと、毛穴から新しいまつげが生え、もとの長さに戻るまでの間がブランクとなり、まつげが少ない、またはなくなったようにみえるわけです。

しかし、まつげを繰り返し抜き続けている場合は「また生えてくるし…」と安心してばかりはいられません。ダメージを受け続けて毛根が弱れば、次のまつげが生えにくくなってしまう場合もあります。まつげが全くなくなってしまったという症例も、なかにはあるようです。

逆まつげが目に入る!まつげを抜いてもいいの?

クセでまつげを抜いてしまうことはないし、まつげを抜くとデメリットもありそう…。でも、どうしても目に入る逆まつげが気になって抜きたい!

こんなときには、自分でまつげを抜いてもよいのでしょうか。

逆まつげとはどんな状態?

まつげは本来、眼の外側に向かってカールするもの。逆まつげとは、まつげが眼球の方を向いて生え、眼球に触れてしまうような状態のことです。医学的には「眼瞼(がんけん)内反症」と「睫毛(しょうもう)乱生症」の2つの状態に分けられます。

眼瞼内反症はまぶたの縁が眼球の方に向かって湾曲している状態です。角膜や結膜にまつげが当たって、強い異物感を覚えたり、涙や目やにが出たりします。重症の場合には、角膜に炎症や潰瘍が起きて、視力が低下することも。

睫毛乱生症は、まつげの周辺の炎症など、何らかの理由で毛穴がゆがみ、まつげの一部が眼球に向かって生えてしまう状態です。まつげが角膜や結膜に触れて違和感が発生することがあるものの、重い症状が出ることは珍しく、視力へ影響することもあまりないとされています。

逆まつげは自分で抜かずに眼科に相談

眼瞼内反症も睫毛乱生症も、まつげを抜くことで一時的に症状を抑えることが可能です。

しかし、自分でまつげを抜いてしまうことは、あまりおすすめできません。なぜなら、素人が安易にまつげを抜いてしまうと、これまでに紹介したようなデメリットが生じかねないほか、処置をするときに角膜を傷つける可能性もあるからです。

逆まつげが気になる場合、抜かずにビューラーで角度をつける方法でも症状を緩和できます。 特にまつげの再生力が衰える30代以上の方は、毛根に負担がかかるのを避けるために、できるだけビューラーを活用するとよいでしょう。

もしも逆まつげによる違和感や痛みが酷く、ビューラーでは間に合わない場合は、必ず眼科の受診を。眼科では、まつげを抜く処置のほか、まつげの状態や重症度に応じた治療を施してもらえます。

しつこい逆まつげは外科的に治療する

逆まつげは、角膜に傷がつくような状態でなければ放っておいても問題ありません。また、眼瞼内反症は、まつげを抜くなどの処置を繰り返しながら様子を見ることで、自然に治ることも少なくないといわれています。しかし、まつげが角膜を傷つけて充血するような状態の場合は、手術による治療が選択されます。

眼瞼内反症のうち程度が軽いものには、主に「埋没法」が用いられます。これは、まぶたを切らずに縫い止めて持ち上げる方法で、二重を作る“プチ整形”と同じ手法。術後には二重のラインができます。

埋没法で対応できない場合に用いられるのは、まぶたを切って筋肉や脂肪組織を取り除く「切開法」です。切開法では、厚い二重や三重になることがあります。

睫毛乱生症の場合、レーザーや電気などを使ってまつげの根元を破壊する治療が考えられます。2、3回の施術が必要な治療方法ですが、目の形が変わることはありません。

気になる逆まつげは抜かずに上げよう!まつげの上手な上げ方

逆まつげでも症状が軽いものは、抜かずに上手くカールをつけて上げるのが、目元への負担が少なくてベター。ビューラーやまつげパーマを利用して、まつげを上手に上げる方法を見ていきましょう。

ビューラーの上手な使い方

(1)鏡に向かい、あごを上げて伏し目の状態になるようにする。

(2)まつげの根本部分にビューラーを当てる。まぶたを挟みそうなら、空いた方の手でまぶたを軽く持ち上げながら当てる。

(3)あごを少しずつ下げながら、根本から毛先に向かって、ビューラーをずらしながら軽く挟む。1箇所につき5秒を目安に、根本→中央→毛先の3段階に分けてカールするとよい。

また、ビューラーを最大限に活用するためには、ビューラー選びも重要です。

ビューラーは目の幅と丸みに合ったものを選びましょう。真ん中がうまく挟めない場合には、もっとカーブが浅いものに、端が挟めない場合はカーブが深いものに取り換えるのがおすすめ。逆まつげが一部の場合は、フレームの幅が短い部分用ビューラーを利用する方法もあります。

まつげパーマを利用する方法

まつげのカールが落ちるたびにビューラーで対処するのは大変…。そのような場合にはまつげパーマを利用するのもひとつの選択肢です。

まつげパーマとは、専用の薬液とロッドでまつげをカールさせる方法。1度の施術で数週間~2ヶ月ほどもち、水や汗で濡れてもカールが緩みません。かけ直すたびに数千円程度費用がかかりますが、毎日ビューラーを当てる手間や、落ちてきた逆まつげに悩まされるわずらわしさがなくなります。

まつげを上がりやすくするケア方法

ビューラーやパーマでまつげが上手くカールするためには、まつげそのものにハリがあることが大切。

健康でハリがあるまつげを目指すには、まつげや根元に栄養を与えて生育環境を整える「まつげ美容液」を取り入れたデイリーケアがおすすめです。朝晩決まったタイミングで使うまつげ美容液のほか、美容液成分が配合されたマスカラやアイライナーといったアイテムもあるため、活用してもよいですね。

まとめ

・まつげを抜くクセは「抜毛症」の可能性がある

・まつげを抜くと目や目の周辺に悪影響が生じたり、まつげが生えにくくなったりすることがある

・逆まつげでまつげが気になる場合も自分では抜かずに眼科を受診

・逆まつげを抜かずに対処するためにはビューラーやまつげパーマが便利

まつげを抜くと、目に炎症が起きる、まつげが生えにくくなるなどのトラブルが起こる可能性があります。まつげはむやみに抜かないように気をつけて、医療機関を受診するなど、適切に対処しましょう。