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睫毛反射って何?まつげやまばたきの役目について知ろう!

長さや濃さ、メイクの方法で目元の印象を大きく左右するまつげですが、本来はどのような役割をするためのものなのかご存知でしょうか?ここでは、まつげの本来の役割やまつげの機能の1つである「睫毛反射(しょうもうはんしゃ)」について、わかりやすくご説明します。また、まばたきの役目についても、併せてみていきましょう。

まつげやまばたきの役割を正しく知ることで、まつげや目元をきちんとケアすることの大切さが分かりますよ。

 

まつげは何のためにあるの?

 

目を縁取るように生えているまつげ。見た目の印象を変えるために、まつげを長く濃くしたいと考える女性は多いでしょう。しかし、本来、まつげの最大の役割は、目の中にホコリや異物が入るのを防ぐことです。空気中の目に見えないちり塵をフィルターのように防いだり、額から流れる汗などをせき止めたりすることで、目への直接的なダメージを軽減しています。

 

異物センサーの役割

まつげには、敏感に刺激をキャッチするセンサーの役割もあります。そのため、まつげの毛根周辺には知覚神経が多く存在しており、まぶたが刺激を受けると、まぶたは反射的に閉じます。目元の異物を感知してまばたきをすることで、目を刺激から守っているのです。

目に異物が入れば、眼球に傷が付いてしまったり、炎症が引き起こされたりする可能性があります。これらのトラブルを未然に防ぐために、まつげは必要不可欠なのです。

 

日光から目を守る役割も

空気中のちり塵や異物以外にも、目にダメージを与えるものがあります。それが日光です。目に強い直射日光を受け続けることで、ドライアイになることがあります。ドライアイは眼球の損傷や感染症のリスクを高めますから、注意が必要です。

上まつげが長くひさしのような形状をしていることで、日光が直接目に飛び込むことを防止してくれます。また、上まつげが紫外線の変化を感知することで、目を閉じて日差しから眼球を守ることができます。

 

まつげが気流を変えるという説

まつげは、単純なフィルターとして機能しているわけではありません。最近の研究では、まばたきをするときにまつげが気流の向きを変えていることが分かってきています。まつげが気流を目から反らすことで、細菌やちり塵、ダニなどの侵入を防ぐほか、目の表面から水分が蒸発するのを抑えられるのです。まつげがない人が眼球の表面が乾燥する「ドライアイ」などの目のトラブルを起こしやすい傾向があるのは、このためではないかと考えられています。

 

長いまつげは魅力的だが長すぎてはいけない!?

まつげと気流に関する研究では、ネズミやキリンなど22種類の大小さまざまな哺乳動物のまつげについても調査が行われました。その結果、どの動物もまつげの長さが目の幅の3分の1程度であるということが判明したのです。

さらに、目の幅の3分の1の長さのまつげのモデルを作って実験したところ、水分の蒸発量、目に付着するちり塵の量がともに、他の長さのまつげに比べて少ないことも分かりました。適切な長さのまつげの場合、水分の蒸発量が50%も減少するという数値も発表されています。

まつげの魅力は長さ・太さ・濃さで決まると思われがちですが、目を守るという機能においては、長すぎるまつげにはあまり利点がないといえそうです。

 

まつげの機能の1つ「睫毛反射」とまばたきの種類

まつげの機能の1つに「睫毛反射」と呼ばれるものがあります。

不意にまつげに何かが当たって、思わず目を閉じてしまった経験は、多くの人にあるでしょう。これが睫毛反射です。睫毛反射とは、まつげに何かが触れて刺激を受けると、自然と目を閉じてまばたきをしてしまう動きのことをいうのです。

 

まばたきの3つの種類

睫毛反射を含め、まばたきは大きく3つの種類に分けることができます。

 

(1)周期的まばたき

周期的まばたきとは、自然に行われるまばたきのことです。日常的に無意識に行っているまばたきがこれに当たります。

周期的まばたきは年齢とともに回数が増えるのが一般的です。例えば、生後数ヶ月までの赤ちゃんは周期的なまばたきをしません。幼児になると1分間あたり3~13回程度、子どもの場合は8~18回程度とまばたきの回数は徐々に増えていきます。大人では、男性が1分間に20回程度、女性が約15回程度というのが平均的な回数だといわれています。この回数をもとにすると、大人が目を覚ましている時間の1割ぐらいは、まばたきによって目を閉じている計算になるのだとか。

また、周期的まばたきは、閉じるときはゆっくり、開くときは速いのが特徴です。

 

(2)反射性まばたき

睫毛反射など、刺激によって反射的に引き起こされるまばたきが反射性まばたきです。主に目を防護するための機能だといわれており、睫毛だけでなく、角膜や結膜、まぶたなどに物理的な刺激を受けると瞬間的にまばたきをし、目を守ります。また、強い光を突然目に感じたり、目の近く至近にものが現れたりしたときなどにも起こります。

 

(3)随意的まばたき

意識的に目を閉じて行うまばたきのことです。「めくばせ」や「ウインク」などが随意的まばたきにあたります。また、緊張や不安を感じているとき、嘘をついているときなどに、随意的まばたきが増える人もいます。

 

睫毛反射は意識レベルを確認するのに利用される

まつげに受けた刺激は三叉神経という神経を通って脳に届き、脳から顔面神経へと伝わります。まつげに触れても睫毛反射が起こらない場合は、この一連の流れのどこかに滞りがあるということです。また、睫毛反射は意識レベルが下がったり死亡したりするとなくなります。そのため、全身麻酔をかけた際に意識レベルの低下をチェックする場合や、ときには死亡の判断をする際にも医師が睫毛反射の有無を確認することがあります。

 

まばたきにはどんな役割があるの?

3つの種類があるまばたきですが、目を閉じて目を異物から守る以外にもさまざまな働きがあります。

 

目の表面をきれいにする

まばたきの大きな役割の1つは、目の表面についたちり塵などの汚れをぬぐってきれいにすることです。空気中に浮遊しているちり塵は、絶えず目の表面に付着します。まばたきをすることでまぶたが目の表面をぬぐい、汚れが取り除かれるしくみです。

 

目の表面を潤す

もう1つの大きな役割は、目の表面を涙で濡らして乾燥を防ぐというものです。目の表面が乾いてしまうと、傷ついたり感染症の原因になったりすることがあります。そこで、常に少量の涙を分泌してまばたきで目の表面に行き渡らせることで、乾燥から目を守っているというわけです。涙には、水分で目を潤すだけでなく殺菌作用もあり、目を病気やトラブルから守って防護してくれます。まばたきのたび度に目の表面は新しい涙で満たされ、古い涙は鼻に流れて鼻水になります。

 

脳をリセットする

ある研究で、まばたきのタイミングで、集中→情報処理へと、脳の活動が切り替わることが判明しました。また、多くの人が映画などの場面の切れ目で同じようにまばたきをしたり、会話の際には高い割合で話し手と聞き手が交互にまばたきをすることも分かりました。

このことから、まばたきには新たな情報を受けとるための脳のリセットスイッチの役割があるのではないかと考えられています。

ほかにも、まばたきの頻度が緊張の度合いや興味の有無などの心理状態を表すこともあります。随意的まばたきの場合は、意思を伝えるためのボディランゲージの機能も果たします。また、目のピントを合わせるためにまばたきをする場合もあるでしょう。無意識に行うことが多いまばたきですが、実はいくつもの重要な役割を担っているのです。

 

まばたきの減少はドライアイを引き起こす

涙などによる目の保護機能に異常が生じ、目の疲れや不快感、乾き目などの症状が現れるのが「ドライアイ」です。目安として、10秒間目を開いたまま保てなければドライアイの可能性が高いとされています。

 

さまざまなドライアイの原因

ドライアイの最大の原因は、目の表面の涙が少なかったり、涙の質が悪くなって乾いてしまったりすることです。

空調が効いた部屋は、空気が乾燥しがちになるため、乾燥した部屋で過ごすことで、目の表面が乾いてしまい、ドライアイを引き起こすことがあります。

また、ストレスによってドライアイが引き起こされるという説もあります。涙の分泌を司るのは副交感神経です。ストレスを感じると、副交感神経の働きは低下し、涙の分泌が減少します。そのほかにも、コンタクトレンズを長時間装用したり、加齢に伴って涙の分泌が減ったりすることも、ドライアイの原因と考えられています。

また、シェーグレン症候群、スティーブンスジョンソン症候群といった病気によって引き起こされる涙腺の異常が原因となって起こるドライアイもあります。

 

まばたきの減少によるドライアイが近年増えている

最近増えているといわれるのが、まばたきの減少によるドライアイです。

前述したように、目の表面を涙で潤すことがまばたきの働きの1つです。まばたきが減ってしまうと、当然、目の表面は乾いてしまいます。

VDT作業がまばたきを減少させる

パソコンやスマートフォンの使用によるドライアイの増加が近年問題視されています。ディスプレイを長時間見つめるVDT(Visual Display Terminals)作業が、まばたきの回数を減少させることが研究により明らかになってきました。VDT作業中には、まばたきの回数が平常時の半分~4分の1に減るというデータもあります。まばたきが減少することで涙の分泌量が低下し、ドライアイを引き起こすのです。

 

ドライアイを悪化させないためには?

ドライアイによって乾燥した目は、表面が非常に傷つきやすくなってしまいます。そのため、点眼薬(人工涙液)を用いて、潤いを補ってあげなくてはなりません。

また、意識的にまばたきの回数を増やすことも、ドライアイの症状改善や予防には効果的です。VDT作業の際には適度に休息を挟みつつ、意識してまばたきをするように心がけてみましょう。

また、以下のような方法も、ドライアイ対策に効果が期待できます。

・加湿器の使用

・エアコンの風を直接当てない

・過剰なアイメイクを控える

・パソコンのモニターをやや低い(伏し目ぎみに作業できる)位置に置く

・コンタクトレンズの使用を控える

 

普段の生活のなかでできる対策ばかりなので、最近目が乾きぎみだと感じたら、意識して実践してみてくださいね。また、目に異変を感じたら、早めに専門医を受診することも大切です。

 

まとめ

まつげや、「睫毛反射」をはじめとするまばたきには、たくさんの重要な役割があります。

・まつげは目をちり塵や紫外線などの刺激から守るためにある

・まつげには刺激を受容し受け入れてまばたきを起こす役割もある(睫毛反射)

・まばたきには目を保護したり潤いを保ったりする役割がある

・まばたきは脳の働きの切り替えにも深く関係している

・まばたきが減少するとドライアイを引き起こすこともある

 

まつげやまばたきのことを正しく理解して、まつげの美容についても正しい方法で行うようにしましょう。そうすることで、より美しい目元を目指すことができるはずですよ。

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